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いつわりの信憑性

何が本当なのか。メディアの責任は大きい。

 

近藤和彦さんと言うイギリス史の専門の方が、雑誌図書2017年1月号に「EUと別れる?」という記事を書かれている。その中で気になった部分があったので、引用して記憶しておきたい。

 

「 1年余りのキャンペーンを経てキャメロンは楽勝するはずだったのに、不思議な政治の化学反応が働いて、EUに反対するイギリス独立党(UKIP)のデマゴギーが浸透してしまった。この政治化学について、投票前日、6月22日の「フィナンシャル・タイムズ」が分析している。

 EU離脱という非現実的で「ばかげた選択肢」であっても、二者択一の選択肢と示され、マスコミが二者を公平に対等に扱い、何ヶ月も露出するうちに「いつわりの信憑性」が生じてきたという。

 そのうえ、現状分析や行動計画についての理性的で面倒な討論よりは、単純で(虚偽かもしれないが)わかりやすい感性的な演説や情報の方が大衆の支持を得やすい。印象的なスローガンで有権者はあおられた。 」

 

 「『ばかげた選択肢』であっても、二者択一の選択肢と示され、マスコミが二者を公平に対等に扱い、何ヶ月も露出するうちに『いつわりの信憑性』が生じてきた」が気なったところだ。

 

 トランプが、上記とは今や反対の立場、言うなれば「いつわりの信憑性」と思われていた人が大統領になったが、民主党有利というニュースを流していたマスコミを攻撃して、自分の事を高く評価しないメディアを「フェイク・ニュース」(うそのニュース)と決めつけ、質問に答えないという態度を取っている。

 つまり民主党有利という分析をしていたメディアを、今は「いつわりの信憑性」側に追いやっている。今メディアが伝えている事が、「『民主党有利という記事』と同じレベルの事実」(つまり結果的にフェイク)であったとしたら、メディアは、『ばかげた選択肢』側にいることになる(?)

 次回は民主党有利と言ったメディアが「いつわりの信憑性」で勝つかもしれない。(笑)

 

 「メディアが何を伝えるのか。どう伝えるのか」メディアの責任は大きい。

 ケンカを、対立を、あおっている場合ではない。