大学同期会

 里心がついたのか。67歳というこの年になって誰でもそうなるのか。

 大学を出て40何年、学部の同期会が開かれた。卒業年度の同期会ではなく、入学年度の同期会。確かに卒業となると入学時とは違いバラバラになる。

 途中で受験しなおして他の大学へ行った人、学部学科を乗り換えた人、勉強せず留年してしまい卒業年度は違ってしまった人(私)、学科や研究室に細分して別れていくと以降なかなか顔を合わせなくなる。受験勉強から解放されて青春を謳歌した教養部の2年間。合ハイや大学祭の模擬店、一般教養科目の授業も大体一緒。入学年度の同期会で大正解だ。

 大学のホームカミングデーに合わせて開催ということで、夕刻の懇親会の前に当クラスでツアー。ノーベル賞受賞者が何人もいるということで、展示室など充実。ニュートンのリンゴの木の植樹、ノーベル賞メダル(展示品はレプリカだった)、「兼聴則明 偏信則暗」という坂田昌一博士生誕100年記念碑、などなどを見学。

 「声は変わらないね」と誰かが言っていたが、外見や体形が変わり、会った一瞬、「あんた誰だっけ」がしゃべり始めれば、「そうそうその口調、変わらないね」

 1年の時の合ハイが成功して結婚した友人の奥さんの友達が私の奥さん。旦那が同期会中に裏ミニ同窓会。中学校の友人だったんだそうで、こちらも何十年ぶりかとのこと。

 故郷を出て新たな環境の中で人生を開始したこの人生。そして今、子育ても終え、職場とのしがらみも無くなり、懐かしき青春の友と秋の好日を楽しむ。

 まだ下手をすると20年ぐらいは生きることになるかもしれない。

 「いやあ、大学時代は勉強しなかったな」と勉強しなおすか。(笑)

 いやいや、このままの勢いで行くところまで行くか。